
大学生活の4年間が、まさかこんなにいろいろあるなんて思ってもみませんでした。関西外国語大学には、強豪女子バスケットボール部の特待生として入学。バスケに携わりながら国内外を飛び回りたい、という夢を持って単身で函館からやってきたのですが、わくわくした思いとは裏腹に、たった数日で厳しい現実を知ることになりました。慣れない一人暮らしの上、授業もバスケも想像以上に付いていけず、何もできない自分がそこにいました。
『何やってるんだろう・・・』と自分の無力さを思い知ったある日、練習中のアクシデントで頚椎を損傷。入学からたったの3ヶ月での出来事でした。一瞬にして夢を失い、当たり前に出来ていた日常生活すら失いかけるという、人生初の大きな壁が目の前に立ちはだかったのです。当時の私は、これを与えられた試練だと受け止めることができず、最初は自分が惨めに思えて仕方がありませんでした。でも、生きる希望を見失いかけていた頃、こんな私を少しでも元気付けようと、クラスメイトがご飯を作ってくれたり泊まらせてくれたり、先生たちもいろいろと協力をしてくれました。
そんなある日、友人が音楽部の練習見学に行こう!と誘ってくれました。音楽が聞けるほどの元気はありませんでしたが、泣いている私を見るに見かねて無理やり連れて行ってくれたんだと思います。でも、気がついた時には毎日通い詰めるようになっていました。そして、いつしか音楽に宿る不思議な力で、心身ともに回復していることに気づいたのです。この経験は、後に大きな自信になり、そして、潔く生きる自分に生まれ変わることができました。
その後は、3回生ですっかりと元気を確信し、4回生で芸能活動を開始することになりました。卒業アルバム撮影の日も仕事が入っていたので、実家の母が代わりの写真を送ってくれたのですが、なんと、私が"福娘"をした時の写真がアルバムに掲載されることに!
とにかく最後までハプニング続きの4年間でしたが、大学、環境、仲間たち、家族、そして、この人生。すべてに大感謝しています。

とても前向きな私ですが、悩みや迷いもよくあります。でも、本当に崖っぷちに立った時には、くよくよ悩んでいる暇も、迷っている時間もありません。それを知ってからは、悩んでいる時でも、ふと『幸せだな~』って、一息ついてみるようにしています。そしたら、意外とすんなり進めたりするものなんです。
例えば、こんな日々の経験を歌にしてみると、どこかで誰かが、「そうだよね」とか、「いや、そうじゃないよ」ってなってくるわけです。そこからまた繋がりができ、いろんなお話を聞いては歌にして、歌ってはまた仲間の輪が広がる。たまに、誰かが作った曲を聞いたりコンサートに行くと、素敵だなぁ、とか、私だったらこんなふうに思うな、ということがありますし、ラジオ番組にいただいたメッセージや相談事でヒントを見つけることもあります。だから、そんな時は、また歌にしてみるんです。CMの曲は、その商品や会社の思いのふくらみを音にして、未来に羽ばたいていけるように作ります。スポーツ選手などにオススメする曲は、会って見た瞬間に決めます。コンサートに訪れた町を散策しては、ラジオやテレビでお話したり、歌にしたり。
日々の全部が、音楽のありのままであり、私のありのままです。

歌手になってすぐの頃、「どんな歌手になりたいか?」と聞かれたので、
「世界に歌声が響く歌手になりたい!」って答えました。そうしたら、大学を卒業して1年目に歌った『千と千尋の神隠し』のイメージソングが、国内外のいろんなところで流れました。いきなり夢がかなっちゃった(笑)
だから、次の目標を見つけるのに一苦労でした。
音楽の道を歩き始めてから今日まで、奇跡のような楽しい毎日を送っています。本当にたくさんの人に出会い、応援していただき、本当に幸せに感じています。でも、今のような幸せを感じることができるのも、大学での貴重な4年間があったおかげだと思っています。だから次は、「未来を担う子どもたちや、今、不安をかかえたり弱気になっている人々に元気を見せたい!」「夢が叶うところをみんなで一緒に感動したい!」って思ったんです。そこで、唐突ではありますが、次の目標として紅白歌合戦出場を目指すことにしました。でも、面白いんですよ。目標を目指している私の姿を見て、会う人会う人が、それだけでもう元気になっちゃう。結果はもちろん大切なんですけど、プロセスもすごく大切なんですね。
今後は、紅白出場もいつしかプロセスになり、生涯をかけて日本が幸せになるような音楽を展開し続けていきたいと思っています。 どんな時も、自分をあきらめないこと。これが大切です。 皆さんとも、どこかで一緒に何かできたら、楽しいですね。
う~み 氏 プロフィール
1977年、北海道函館市出身。自らの経験から「命の大切さ、命は繋がっている」ことを一貫して訴え、「小さい頃なら心に染み渡るように命の大切さがわかる」と学校でのライブパフォーマンスをライフワークとして活動。実体験 に基づくトークと思いのこもった歌は聴く人を勇気付け、全国の学校・自治体等から公演依頼が殺到 している。現在は高知県在住で、高知放送「ごきげんBonitoっ!(TV)」「うみともらじお」Fm yokohama「う~みゅ~じっく」レギュラーほか、多数メディアに出演中。
う~み オフィシャルウェブサイト: http://www.umi-yuka.com/












