大谷 正憲

  • Master Athlete Support Associates
  • 大谷 正憲
  • 1985年 外国語学部 スペイン語学科 卒業
大谷 正憲

憧れの外大での学生生活は、あっという間の4年間でした。

 高校の頃から憧れていた関西外大。一度目は残念な結果となってしまいましたが、二度目の挑戦で無事合格。念願の外大生になることができました。学生時代は、部員が多いので友達が沢山できるだろう、という理由から通訳ガイドクラブに入部し、活動に明け暮れる毎日を送っていました。そんな学生時代で、一番思い入れが強かったのは、やはり幹部として企画から運営まで携わった大学祭だと思います。大徳寺の「禅」をテーマに石庭を大教室内に再現し、あたかも境内に迷い込んだかと錯覚するほど精巧な模型を前に、ご来場頂いた皆さんに日本文化を紹介しました。

 クラブ活動を引退してからは、文化会本部役員を経験したり、卒業前の短期間だけですが図書館の非常勤職員としても働かせて頂き、あっという間の4年間でした。当時を振り返りますと、講義の無い日も、毎日外大に通っていた記憶があります。
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(写真左上) 通訳ガイドクラブ85年度卒業部員(卒業アルバムより転載)
(写真右上) 第10代文化会本部役員(卒業アルバムより転載)
(写真左下) 通訳ガイドグラブ フィールドガイドコンテスト 臨済宗総本山南禅寺(京都)にて
(写真右下) 谷本貞人学長と(卒業アルバムより転載)

多くの外大ファミリーに支えられて

 社会人になってからも、多くの外大卒業生が、様々な影響を与えてくれました。卒業後、事務機器を販売する会社に入社。同期入社の外大卒の才女は貿易部に配属されたのですが、私はパソコンやワープロを販売する部署に配属。みっちりと営業のイロハを教わったものの、海外との仕事をしたいという希望を伝え、その職場を後にしました。

 その後、クラブの友人が勤めていたゲーム会社に転職、海外事業部に配属されました。同部署では上司、同僚から、新入社員までみな外大OB。至る場面で外大ファミリーに支えられ、シカゴ、ロンドン、ロサンゼルスの海外勤務を経験することとなります。ロンドン勤務時には同僚(同じく外大OB)がシンガポールへ赴任となった為、その穴を埋めるべく、大手商社に勤めるクラブの後輩に声を掛け、その局面を乗り越えることができました。

アドヴェンチャーランナー高繁勝彦氏との出会い

 人気のブログ(ブロガーも外大OB)を通じ、高繁先輩とのご縁がはじまります。高繁先輩は私より2年先輩の体育会本部役員であったことから、私から一方的に存知上げるものの、高繁先輩にとっては面識がないに等しい後輩の一人。2010年、日本縦断PEACE RUNの途中に、ご滞在先の旅館にて、初めて実際にお会いし、更に応援に熱が入ります。翌2011年、高繁先輩は長年の教員生活に終始符を打たれ、プロ冒険家宣言。ご自身の可能性と夢である世界5大陸走破に挑戦されます。そんな高繁先輩を応援するうちに、次第に私自身も刺激、影響を受け、残りの人生をどう生きるべきかを考えることになります。
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アドヴェンチャーランナー高繁先輩(左)とレドンドビーチ(カリフォルニア州)にて
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アドヴェンチャーランナー高繁先輩(左)とモバベ砂漠(カリフォルニア州)にて

It's never too late

 外大を卒業して30年、時間の経過と共に、人の価値観や社会を取り巻く時代背景は大きく変わりました。企業や組織に属することが安定した人生を送るひとつの選択肢として残るものの、個人としての存在価値を見出し、社会や地域に貢献することを仕事とする。それで人生を愉しむことができれば、それこそまさしく理想のライフスタイルなのではないかと考え、会社勤めを辞めました。その頃には、メタボ体型を改善するためにはじめたランニングで、30kg減量。体質改善だけに止まらず、アイアンマンディスタンスのトライアスロンを完走しました。3.8kmのスイム、180kmの自転車、42.195kmのフルマラソンという距離は私にとって、未知への挑戦でしたが、50歳を過ぎた こんな私でも、まだ何か新しいことに挑戦できることへの自信となり、高繁先輩からの刺激も相まって、ここアメリカで、もう一度、チャレンジすべく、新しく一歩を踏み出すことになります。

 在校生や卒業生、または私と同世代、諸先輩の皆さんも、外大で外国語を学んだときに、未知なる世界へのドアが開かれたような気持ちになったことはありませんか?そんな昔の気持ちとは裏腹に、年を重ねるにつれて、次第に自分の可能性を自分で狭めてしまっているようなことはありませんか?インターネットが発達し、世界は更に身近なものになりました。今という時代、そんな世界で活躍する外大ファミリーに気軽に色々なことを相談できるネットワークがあってもよいのではないかと考えています。

掲載:2013年3月

外大ファミリーの皆さんへ

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今後、更に増える中高年のランナー、サイクリストの皆さんを対象にレースやイベント参加に特化したサービスをロサンゼルスを中心に提供していますが、現役の外大生、同窓生の皆さんが米国で何かに挑戦したい、新たにビジネスを立ち上げたいといった希望や計画があれば、私にもきっとお役に立てることがあろうかと思いますので、どうか遠慮なくご相談ください。今まで私がお世話になった分、そういった形で少しでも外大ファミリーに恩返しができればと考えています。

Master Athlete Support Associates
Masa Otani
アドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦 公式ウェブサイト